carelabo健康改善法
トレーナー
宮﨑 重文
1956.1.21~
運動・栄養・ケアがあなたの健康を200%高める!
楽しく運動して、美味しく食事をいただいて、故障・不調もごく軽いうちにコントロールすることで、病院・薬品、健康食品などに頼らずとも、若々しく、元気な健康ライフが実現できます。しかしそれには運動生理学、栄養学、解剖学などの最低限の知識も必要です。専門家のサポートを得ることで、運動、食事(栄養)と医療を含めた身体のメンテナンスを見事にコントロールした人生を送ることが可能になります。
●運動(トレーニング)
適切な運動は身体の機能を維持・改善し、筋肉や神経系だけでなく、心肺機能や免疫機能まで回復・改善することが実証されています。実証済みの運動の効果の例としては
・筋力の向上 ⇒ 生活動作の質的改善、骨密度の上昇
・代謝機能の改善 ⇒ インスリンの働き改善(糖尿病の予防、改善)、中性脂肪やLDL(悪玉コレストロール値)の減少、
・血行促進 ⇒ 細胞再生の活発化(若さ維持)、高血圧改善
・自律神経の安定 ⇒ ドーパミン分泌の活性化、セロトニン作用
・心肺機能強化 ⇒ 持久力の維持(若さの維持)
このように上手に運動することで、まさにお金では買えないたくさんの効果が得られます。しかし現実には時間、場所、経済的な問題や「やりかたがわからない」、「指導者がいない」などの理由でトレーニングを実施できない人のほうが多いのが実情です。
●食事・栄養
身体の組成として最も重要なタンパク質、エネルギーの備蓄や細胞膜をつくる脂質、典型的な運動エネルギーになる炭水化物(糖質)。これらが分解されまた組成するため、あるいはエネルギーとして活用されるための媒介役である微量栄養素のビタミン、ミネラル。これら五種類の栄養素の生理機能や体内での働きを理解し、個人の身体の状態や年齢などに応じた必要量などを考慮したうえでの食事管理が出来るかが、疾病時の栄養補給、生活習慣病予防さらにはボディメイクの絶対条件となります。また食事からだけでは摂取できない栄養素を補充するためには、サプリメントの効果的な利用がこれからの栄養管理では必要です。
身体のコンディションに応じた食事コントロールも重要です。中性脂肪、LDL、血糖値、血圧、尿酸値、γーGTPなどの疾病予備数値データや既往の疾病に応じた栄養バランスが必要で、アルコールのコントロールも同様。年齢とともにタンパク質の摂取量は減少気味になりますが、筋肉の維持や身体の組成力を考えると、むしろ摂取量を増やすように努めたほうが、若さは維持できます。
●故障改善
~機能解剖学と運動生理学さらに神経促通メソッド~
関節(首、肩、腰、股関節、膝、足首、手首、指etc.)の動作制限、痛み、違和感のほとんどは関節を構成する骨に付着する筋肉の萎縮、硬直によるものです。これらの不調の主因となっている筋肉を圧迫、ストレッチなどによりほぐすことで、動作制限の改善や痛みを劇的に緩和することが出来ます。これらの改善(筋肉の緩和)は硬直・委縮した筋肉が、血行回復による細胞再生という生理メカニズムによりもたらされます。
坐骨・大腿神経障害、胸郭出口症候群(斜角筋症候群)などの難解な神経障害においても、その上層の筋肉の硬直や結節化による神経への圧迫を的確に緩めることで、神経経路に沿った様々な疼痛が消えていきます。
~改善できる主な症例群~
(筋肉性)
・五十肩(四十肩)症候群 ⇒ (ポイント)棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、三角筋など
・握力低下(腱鞘炎) ⇒ (ポイント)拇指屈筋、腕橈骨筋、屈筋群
・寝違い様症状 ⇒ (ポイント)頭・頚板状筋、胸鎖乳突筋
・腰痛 ⇒ (ポイント)腸腰筋、腰方形筋、中・小殿筋、脊柱起立筋など
・股関節 ⇒ (ポイント)腸腰筋、大腿膜張筋、内転筋群、縫工筋など
・膝関節痛、違和感(半月板・靭帯損傷含む) ⇒ 縫工筋、腸脛靭帯、大腿四頭筋、ハムスト群、腓腹筋など
・踵痛、足底筋膜炎 ⇒ ヒラメ筋、足底伸筋・屈筋群
・足首捻挫(内反)、腱炎 ⇒ 後脛骨筋、短腓骨筋、外側靭帯群
(神経性疼痛)
・肩~手(橈骨神経、正中神経障害) ⇒ 斜角筋、胸筋、三角筋など
・坐骨神経痛(下腿部背面~側面違和感、痺れ) ⇒ 梨状筋、仙腸関節、腰椎(4・5番)
・大腿神経痛(下腿部前面違和感、痺れ) ⇒ 腸腰筋、腰椎(1・2番)
●ミドルエイジからの健康管理
老後の健康を決めるのは「40代の過ごし方」です。40代は若さの定年ともいえる、まさに身体のターニングポイントだからです。性ホルモンの減少による心身の不調を感じ、筋力・持久力の低下という体力の低下も避けられません。それに対して社会的にも、家庭においても責任がますます高まり、仕事内容や人間関係など、ストレスがもっとも溜まりやすく、つい無理が重なりがちです。この年代こそ体調をしっかり整えて、この後の人生に備えるライフスタイルを作り出すタイミングでもあります。
50代になると、子供も手を離れ、あらためて夫婦間で向き合うとともに、自分自身の人生を振り返り、これからの長い第二の人生のプランを考える時期です。
・65歳のリタイア(年金受給年)から20年以上あるであろう「余生」をどう過ごすのか?
・死ぬ前まで一生現役でいたいけど、そんな体力が残っているのか?
健康寿命を長くするかどうかは、まさにご自身が選ばれた「生き方」の結果です。必要なのは体力、最低限の経済力、いきがいです。
老いをただ宿命とあきらめ、フレイルやサルコペニア(筋肉の急減)、骨粗鬆症などの衰退の余生を受け入れるのか、それともいくつになっても人間の潜在能力の再生あるいは成長が可能であることを理解し、これからの人生の質を高めようとするのか、それを決めるのがこの年代です。